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◆スティーブ・ウォーカー氏の”英語革命 ザ・ジングルズ”から

 ザジングルズという言葉ですが、思い浮かべるのはジングル・ベルです。

 そのジングル・ベルのベルの音やポケットのなかの小銭や鍵がじゃらじやら鳴る音がジングルです。

 また、ジングルには、企業広告などに使われる、興味を引くような短いフレーズという意味もあります。

 ザジングルズは著者の指導法のことで、日本人の発音の弱点を直すための方法です。

 日本人の発音の問題は個々の単語ではなく、単語を連続して発音するときにあるということです。

 単語を連続して発音するとき、口の筋肉が十分鍛えられていないために素早く動かすことができないのです。

 それで、速い音の流れや変化についていけなかったり、英語に必要な明確な発音ができなかったりするのです。

 発音の壁に悩む人。英語を本格的に学ぶ人。英語を頭で勉強してきた人。自分の英語力に満足いかない人。英語を学ぶ、すべての人のために…この本を捧げます。

 著者のステイーブ・ウォーカーさんは、アメリカ合衆国イリノイ州出身で、イリノイ大学、イリノイ州立大学、八ワイ大学を経て、ミシガン州立大学大学院卒業。

 言語学者で、発音スペシャリスト、専門は応用言語学です。

 諸外国の大学で語学教育・研究を重ねています。

 統合言語教育を核として、言語コンサルタントとしても多方面で活躍しています。

 英語発音の標準化に力を注ぎ、口の筋肉を科学的に発達させる発音矯正ザジンクルズの指導研究を行っています。

 管理人は、このザジンクルズという呼称に興味を惹かれました。

 スティーブ・ウォーカーさんは言語の専門家で、日本人を対象として実践的に英語を教えています。

 生まれたのはアメリカのイリノイ州ですが、一歳のときに、父の仕事の関係で家族でパナマ運河に移りました。

 父の仕事は運河の警備で、パナマ運河では、アメリカ人の話す英語と現地の人の話すスペイン語に囲まれ、パイリンガルの状況にありました。

 自然にスペイン語を覚えていき、三歳になるころにはパイリンガルになって、現地の子どもと同じような言い回しで話していたそうです。

 もちろん、靴りもありませんでした。

 スペイン語で話すときは正しいスペイン語の発音で話しましたし、英語で話すときは正確な英語を発音することができました。

 四歳のころアメリカに帰ってきましたが、当時はスペイン語教育はありませんから、少しずつ忘れていきました。

 その後七年生(中学一年)のとき、フランス語の実験プログラムのクラスに入れられたそうです。

 スペイン語と英語を使い分けていた意識がまだ残っていたらしく、フランス語の勉強を始めてすぐ、フランス語と英語の発音システムが違うことに気がついたそうです。

 大学に入学するころにはフランス語を専攻しょうと思っていたそうです。

 その後、イリノイ大学からイリノイ州立大学に移り、歴史を専攻しょうかと考えたりもしたそうです。

 しかし、フランス語の成績もよく、何を専攻したらよいかわからなくなったので、休学して海軍に入ったそうです。

 海軍ではハワイに配属されると同時にハワイ大学に編入しました。

 ハワイでは、日本語、中国語など他の外国語にも興味をもつようになりましたが、結局フランス語を専攻することにしました。

 海軍での任務を終えると同時に大学も卒業し、1974年に日本にやって来て、英会話スクールで教えることになりました。

 そして、まず日本人が英語を話せないことに驚いたそうです。

 話せる人でも発音が悪いので何を言っているのかわからなかったり、スティーブさんが言っていることを聞き違えたりすることもしょっちゅうあったそうです。

 その学校の方針に疑問をもち、帰国して大学院に進み、言語教育について追求することに決めたそうです。

 1975年にミシガン州立大学の大学院に入り、応用言語学を専攻しました。

 1977年に二年間の課程を修了し、教師としての能力を教育の現場で試したいと考えるようになりました。

 そしてサウジアラビアに渡り、現地の大学で英語を教えることになりました。

 そこでまったく新しい文化や言語と接し、アラビア語が、スペイン語、フランス語、日本語、中国語、英語などの言語と異なる口の動きをするということを知りました。

 正しい音が出せるように自分の口を鍛えることがだんだん楽しみになっていったそうです。

 のちアメリカに戻り、オレゴン州の大学でさまざまな国からの難民や移民に英語を教えました。

 そこで、発音訓練の必要性を痛感したそうです。

 スティーブさんは、最小限の努力で結果を出せるシステムを作ろうとされました。

 アメリカに戻ってから、オレゴン州の大学でさまざまな国からの難民や移民に英語を教えたそうです。

 そこでは、さまざまな国の難民・移民が、それぞれ自分たちができる音の出し方で英語を話そうとしていました。

 ベトナム人がベトナム人独特の音で英語を話すように、カンボジア人の英語も違いますし、メキシコ人もロシア人も独特の音の出し方で話します。

 そこで、発音の基準としてよりどころにできる何らかのシステムをつくらなければならないと思ったそうです。

 そうすれば、かつて日本の英会話スクールで感じた疑問を解決できるわけです。

 その後、再び日本に帰り、本格的なシステムづくりに取り組むことにしました。

 システムをつくるにあたって、できるだけ単純化することを念頭に置きました。

 ザジングルズとは、スティーブさんが開発し命名した発音訓練システムです。

 とてもおもしろい名前ですね。

 日本人がこのシステムで訓練するときに楽しく取り組め、英語に触れることによるストレスを感じなくてすむように配慮したそうです。

 訓練に際しては、言語学の知識などまったく必要ありません。

 発音を改善し、口の筋肉を鍛えて、その言語に必要な音が出せるようにするために十分な効力を発揮し、しかもできる限り簡素化することを心掛けたそうです。

 ザジングルズという言葉でまず思い浮かべるのはジングル・ベルだと思います。

 そのジングル・ベルのベルの音やポケットのなかの小銭や鍵がじゃらじやら鳴る音がジングルです。

 また、ジングルには、企業広告などに使われる、興味を引くような短いフレーズという意味もあるそうです。

 ザジングルズが少しずつでき上がっていくなかで、日本人の発音の大きな弱点がわかってきました。

 問題は個々の単語ではなく、単語を連続して発音するときにあるということでした。

 日本人の発音の大きな弱点は、個々の単語ではなく単語を連続して発音するときにあるそうです。

 たとえば、 is だけを発音するときはきちんと[z]の音を出せるのに、is his と言うときには[z]の音が抜けてしまいます。

 これは、単語を連続して発音するときに口の筋肉が十分鍛えられていないために素早く動かすことができないためです。

 そうかもしれません。

 それで、速い音の流れや変化についていけなかったり、英語に必要な明確な発音ができなかったりするとのことです。

 この原因は、歴史的なところにあると気づき、言語が発展する背景について調査を始めたたそうです。

 日本語と英語はずっと昔、おそらく二万年も前に分かれ、その間にそれぞれ独自の意思伝達の方法を発展させてきました。

 英語と分離した時間を追いながら、アジア大陸をユーラシアヘ、韓国語、ヒンズー語、ロシア語、ロマンス語のなかからフランス語、イタリア語、そしてドイツ語、オランダ語、さらにイギリス海峡を越えて、最終目的地の英語へとたどつて見ましょう。

 スティーブさんはこの言葉の旅を、「ザジングルズロードー筋肉の道−」と名づけました。

 ザジングルズとは、声道および関連した筋肉を発達させるためにスティーブさんが考案した訓練法です。

 この訓練を続ければ、英語はもちろん、ザジングルズロードやその周辺の言語も発音がきれいになるとのこと。

 ザジングルズロードの旅が進むにつれて、面白いことがわかります。

 分離した時期が日本語に近い言語は、かなり簡単に発音することができますが、日本語から離れれば離れるほど、つまり英語に近づけば近づくほど、日本人には発音するのがむずかしくなるということです。

 実際、日本語から英語に近づくにつれて、それぞれの言語を発音するには、特別な筋肉訓練が必要となってきます。

 ザジングルズロードのはずれにいる日本人は、それらの筋肉の発達度が低いのです。

 日本語を話すには必要ないからです。

 なるほど。

 スティーブさんは、韓国語あるいは、中国語の訓練をまったく受けていない日本人を集め、それぞれを母国語として話す人のあとについて発音してもらいました。

 その結果、日本人は英語は多少話せましたが、英語よりも韓国語と中国語のほうが上手に発音できたそうです。

 韓国語と中国語はまったく話せないのに、発音は英語よりうまいという結果でした。

 日本と韓国、中国は地理的に近く、お互いの交流がそれぞれの筋肉の動きに多少慣れることに影響しています。

 そして、中国語はシナチベット言語グループで、日本語と韓国語は欧亜言語グループに属するそうです。

 この2つのグループの分離は、35000年前にあったそうです。

 さらに日本語と韓国語の分離は、2000〜5000年前にあったそうです。

 もともとのルーツは同根だったようですね。

 そして、主に中国から韓国、日本への文化的刺激と交流が大きく影響してきました。

 韓国語の口の動きは、日本語に似ていますから日本人には比較的簡単にできます。

 日本語と文法的な語順が似ていることもありますが、日本人が韓国語を学ぶ場合には、少しの発音訓練ですむようです。

 これに対して、中国語は少し変わっています。

 母音が関係する四つの音調「四声」がありますが、これは筋肉を適切に訓練できるかどうかにかかわってきます。

 次に日本語に近い言語はヒンズー語です。

 インドヨーロッパ語の一つとしてのヒンズー語は肋間筋の使用度が高まってきます。

 続いてロシア語。そして、イタリア語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、英語という順番に筋肉の発達がいっそう必要となってきます。

 英語の発音を進歩させることにより、いったいどんな効果が得られるのでしょうか。

 英語の筋肉を発達させることによって、次のような成果を得ることができるそうです。

・まず、同じ筋肉を使い、同じ音を発することができるようになります。

 その結果、英語そのものに近づくばかりでなく、英語が聞き取りやすく、また理解しやすくなります。

 また相手も、あなたの話す内容が把握しやすくなります。

・日本語と英語の間にある言語も、徐々に正確に発音できるようになります。

 もし、 ドイツ語を進歩させたければ、英語の発音に力を入れることによってドイツ語自体の 発音も向上します。

 ドイツ語と英語の筋肉の使い方が非常に似ているからです。

 このように適切な訓練によって英語の発音を発達させれば、ドイツ語だけでな く、イタリア語なども比較的発音しやすくなります。

 発音がとても大切なのですね。

 スティーブさんが、出張で勤務先のサウジアラビアヘの帰路ポルトガルに立ち寄ったときのこと。

 それまで本やテープなどでポルトガル語を勉強し、口の動きを研究したり発音の練習もしていたそうです。

 税関を通る際にポルトガル語で答えて、ポルトガル人と間違われたそうです。

 そのときは、

 詳しくポルトガル語でどう表現すればよいのかわからず、英語で話すことにしたら、

「ちょっと待った。ポルトガル人じゃないのか」と言われたそうです。

「ポルトガル語で会話をしているから、てっきりポルトガル人かと思った。あなたの発音はポルトガル人そのものじゃないか」

と言われたそうです。

 発音というものは語学力のうちのほんの一部分である、と考える人は多いでしょう。

 しかし、発音は英語の力をつけるうえで非常に重要な要素を含んでいます。

 ほとんどの日本人は気にかけたこともないかもしれませんが、発音がよいとリスニングが進歩するとのこと。

「まず発音、次にリスニング」

が大切とのこと。

 たとえば、英語のネイティブ・スピーカーは日本人とは口の動かし方が非常に異なります。

 日本人には、ネイティブがいったいどのように口を動かしているのか想像することはむずかしいです。

 スティーブさんは、言葉を発するときにどのように口を動かしているのかが実はリスニングにおけるポイントだ、と言われます。

 発音訓練を行えばネイティブの口の動きを実際に自分で感じることができるようになります。

 そうすると、ゆっくりと、しかし確実に手応えはやってきます。

 発音訓練を続けるうちに、ネイティブのように話し発音し始めることができるようになるそうです。

 着実に訓練が進み、自分の発音がよくなるにつれて、リスニングの能力は確実に強くなっていくとのこと。

 ネイティブのリスニングカはよくて当然ですから、彼らは、なぜ日本人が言葉を聞き取れないのか、また理解できないのか想像もできないそうです。

 たとえば、ジャパン・タイムズを辞書なしで読んでその内容を90〜95%、なかには99%、100%理解できる方もいらっしやるようです・・・

 では、その同じ人たちが同じ内容のジャパン・タイムズを読むのではなく、聞き
取ることになったらどうでしょう。

 おそらく、すべてを理解することは困難でしょう。

 なかには理解力が30〜40%あたりまで落ち込む人もいます。

 もちろん、その最大の原因は、音が聞き取れないことにあります。

 なぜ聞き取れないのでしょうか?

 それは、ネイティブがいかに口を動かしているのかが理解できていないからです。

 なるほど。

 口の動きをまねようとしても、ネイティブが英語で話すときに使う筋肉が十分に発達していませんと、ネイティブのように口は動きません。

 腕立て伏せを20回行なうだけの筋肉もないのに、100回やろうとするのと同じことです。

 発音とリスニングには、肉体機能に基づく関係が存在しているそうです。

 語彙力についてもほぼ同じことがいえるそうです。

 発音がよくなると、語彙の暗記力が進歩します。

 日本語だったら簡単に覚えられることが英語ではいかにむずかしいか。

 スティーブさんにも、日本の公衆電話で電話番号を104で尋ねたとき、ペンがなかったので、教えられた番号を忘れないように繰り返しているうちに、舌がついていかずわからなくなってしまったという経験があるそうです。

 もし英語であれば、舌先から自動的に番号が出てきて、しっかり記憶できたでしょう。

 このように発音と語彙の暗記力は関連しているのです。

 なるほど。

 発音と密接な関係のあるリスニングは、5つのシステムの組合わせがあってはじめて可能になります。

 それは、構文と文法、語彙、一般的な知識、態度、発音とフィードバックの5つです。

 構文と文法は、リスニングのなかでももっとも重要度が低いです。

 意味を把捉する上では文法は大切ですが、音が聞き取れれば意味はついてくるものです。

 もともと文法は私たちにとってごく自然なものですが、言葉を勉強する段階で必要以上に重要に思えてくるだけです。

 世界中どこでもだれでも普通の知能をもつ人たちは、きちんと文法をこなして話しています。

 もちろん、厳密には文法的な間違いが生じたりしますが、だれでも母国語では無理なく意思の疎通をはかることができます。

 正しい発音で人に尋ね、相手の言葉を聞き取れば(リスニングすれば)それですむのです。

 これまでに文法を十分勉強して知識があれば、英語を聞き取るときに助けになります。

 しかし、まったく文法を勉強したことがなくても、語彙力があり十分な一般知識をもっていて、正しい態度で聞き発音もよければ、相手の言っていることはほとんど理解できるはずです。

 ネイティブの人々は文法を特別に勉強しているわけではないのです。

 大切なことは、文法の間違いにもかかわらず、自然な音の雰囲気で言葉を組み合わせ、少なくとも相手に理解されるように話すことができるようになることです。

 要は、文法を気にしすぎないということです。

 語彙は、その意味を知っている必要性があります。

 そして、語彙と発音には大切な関連性があります。

 読み方を知っていて、正しい発音で頭のなかで四〜五回線り返すと、その単語はだいたい覚えてしまうものです。

 その語彙を組み立てている音のネットワークを築き上げることができ、意味がある程度推測できれば、近い意味を把握することもできます。

 しかし、これは実際にはそれほど単純な流れではありません。

 日本語での意味を学んで覚えていれば、それで選択肢や穴埋めなどのテストには受かるかもしれませんが、それでは英語本来の意味での文をつくることはむずかしいでしょう。

 それが、発音力を強化するだけで認知できるようになります。

 意味を暗記するのではなく、自分で言うことができ、ネイティブが言うときの口の動かし方と音を認知することができれば、同じように自分でも言い始めることができるのです。

 語彙には、単語だけでなく語法や熟語も含まれます。

 英会話の力をつけるためには語彙を強化しなければなりません。

 しかし、どんなにたくさんの言語の意味を知っていても、発音ができなければ何にもなりません。

 一般的な知識は何に関しても役立ちます。

 会話を聞いていて、話されている英語を聞き取れるし、文法もわかっています。

 語彙力もあるし、一生懸命聞こうとしています。

 でも、理解できません。

 たとえば、テレビで知らない人の話題などを聞くているときは、何を言っているのかよくわかりません。

 日本人がアメリカのテレビ番組を見ていてジョークを理解しょうとしているというようなときです。

 自分の知らないアメリカのテレビ番組についてアメリカ人が話をしているのを、何と言っているのか理解しょうとしているときもそうです。

 その地域の一般的な知識がないからです。

 このような一般的な知識は、生活していくなかで身につけていくものです。

 生活のなかで有効な一般的な知識を増やしましょう。

 その知識が英語のリスニングに役立ちます。

 次に態度が重要とのこと。

 というのは、英語を聞くときに、あまり批判的にならないことが大切なのだそうです。

 つまり、深く考えすぎないことです。

 日本人も日本語の使い方はわかっているはずです。

 たとえば、「ありがとう」の意味で「すみません」と言っても、相手はよほど批判的な人でない限り理解してくれるでしょう。

 ただ意思を伝え合っているだけで、率直にそして自由にコミュニケーションしているだけのとき。

 枇判的な態度だと、「どうして〜、どうして〜、ああ英語はわからない」ということになってしまいます。

 それほど厳密になる必要はないのです。

 英語は中立的かつ客観的な態度で聞くようにしましょう。

 話している相手はネイティブです。

 自分たちの言葉の使い方はよくわかっているのです。

 アメリカに行ったときに、アメリカ人の英語を批判する人たちがいるそうです。

 たとえば、he do'nt.です。

 私は外国人だけどアメリカ人より英語ができると思っているかもしれませんが、それは間違いだそうです。

 たしかに、he do'tと言うアメリカ人は少なくありません。

 スティーブさん自身は、自分の英語のスタイルをもっていますから、he don'tと言うことはありませんが、それでも、そのような言い方に村して批判的ではないそうです。

 英語を聞くときに間違った能心度をとらないように注意してくださいとのこと。

 自信がありすぎても、なさすぎてもいけません。

 適度な自信をもってください。

 そして客観的な態度で、言われたことをそのまま受け入れて理解するようにしましょう。

 英語の達人にでもならない限りは、開いた英語をあまり批判しないことです。

 発音も美しく、膨大な語彙力があり、ネイティブとして通用するほどにならない限りは、他の国の言語を批判することは適切ではありません。

 その言語の法則を、潜在意識のなかで何世紀もかけて、つくつてきたのはその国の人々なのですから。

 自分の発音システムが進歩するにつれて、フィードバックを自分で供給できるようになるそうです。

 スティーブさん

 「ちょっと待ってください。いま、発音を間違えました。何だったかわかりますか」

 生徒

 「たぶん、bili':bと言ったと思います」

 スティーブさん

 「そうです。何と言うべきでしたか」

 生徒

 「bili':vと言うべきでした」

 この生徒は、すでに自分の発音システムを使ってフィードバックを発達させることができているということなのです。

 これがさらに英語のネイティブがいかに発声をするかという理解につながっていきます。

 このフィードバックの力がよりよい英語の発音とリスニングカを導き、たしかなコミュニケーションを生むのだそうです。

 リスニングと発音は非常に関連性が深く、また、英語の習得において発音は非常に重要なものだと言われます。

 幼い子どもは単語の意味を学び、語彙を身につけます。

 そして、社会に対する多種多様な一般知識を学習し、自分なりの方法で発音回路を素早く発達させ、ネイティブらしい発音を身につけていきます。

 リスニング能力はこれらすべてが生じていくなかで形づくられるのです。

 人間の口から発せられる音声に意味をもたせるには、子ビもは特定の単語、ひと続きの言葉の音を意味と結びつけなければなりません。

 そこで、さまざまな能力を発達させる必要があるのです。

 しかし、大人にはすでに相当の一般知識があり、母国語の語彙、構文、文法に関する知識も身についています。

 これらの知識をリスニングに生かすことができます。

 しかし、そのためにも発音に力を入れる必要があるのだそうです。

 なるほど。

 学習に必要なのは、リスニングではなく話す練習です。

 いざリスニングに臨む際には、訓練によって発達させたロの筋肉を利用して、たとえ意味はまったく理解できなくても、ネイティブの言葉をまねることができるようにすることが必要とのことです。

 聞き取ってそれを繰り返すことができる。

 これがキーポイントです。

 完全にネイティブのように繰り返せれば、なお結構です。

 まず第一に、正しい発音を身につけること。

 耳に流れこむ英語を一字一句漏らさず聞き取るには、これが一番大切です。

 英語を滝のように浴びせられると聞き漏らす言葉が過度に多くなり、内容を理解できないまま英語が右の耳から左の耳へと抜けてしまいます。

 とくに、読解力の優れた人にこの傾向が見られるそうです。

 言葉を聞き漏らすのは、正確な発音を身につけていないことが原因であると考えられます。

 英語の発音を進歩させ、筋肉を発達させることによって、いろいろな成果を得ることができます。

 英語そのものに近づくばかりでなく、英語が聞き取りやすく、また理解しや すくなります。

 相手も、あなたの話す内容が把握しやすくなります。

 同じ筋肉を 使い、同じ音を発することができるようになるからです。

 日本語と英語の間にある言語も、徐々に正確に発音できるようになります。

 もし、ドイツ語を進歩させたければ、英語の発音に力を入れることによってドイツ語自体の 発音も向上します。

 なぜなら、ドイツ語と英語の筋肉の使い方が非常に似ているからです。

 このように適切な訓練によって英語の発音を発達させれば、ドイツ語だけでな く、イタリア語なども比較的発音しやすくなります。

 そうなれれば、すばらしいことですね。





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